2009年7月16日木曜日

一輪の花 その2

一輪挿しのバリエーションです。 スッキリしたフォルムでかつ存在感のある一輪挿しと、

一輪の花全体を見せる中空のデザイン、

中空を刳り貫いた部材も有効利用します。 まだ、小物の在庫が足りないようなので、もう少しバリエーションを増やさないといけないようです。 

2009年7月14日火曜日

宙に浮かない小抽斗

宙に浮く小抽斗シリーズとして制作予定だった箱物ですが、制作途中で浮かないバージョンも作ってみようということになり、この製品は宙に浮かせないことにしました。 で、これは何に使うのでしょうか? 答えは、”Buddhist Alter"です。 興味のある方は、調べてみましょう。

2009年7月8日水曜日

一輪の花

今回のテーマは、「一輪の花」をどうプロデュースするか、要は一輪挿しのバリエーションを考えようということです。 よく目にするのは、細身のすっきりしたデザインの一輪挿しですが、ここは存在感を主張するようなやや重みのあるデザインでやってみました。 自然のフォルムを生かしたたり、ラインをすっきりさせたりと、いろいろと作ってみました。 どんな感じでしょうか。 

展示会やクラフトフェアでの展示方法を検討すると、テーブルや椅子の他の小物が雰囲気作りには欠かせない存在になってきます。 しかし手元在庫はほとんどなし。 ということで、せっせ、せっせと在庫を増やすべく、日々小物制作の比重が高くなっていくのでした。

2009年7月4日土曜日

Plus 1 Living 8月号


7月7日発売予定のPlus 1 Living 8月号に、「たおやかな暮らしの木工展」の告知もかねて、1/8Pサイズの広告を掲載しました。 雑誌の媒体資料によると、主な購読者層は、ナチュラルテイストの住まいを好む30代ミセスが中心で、素材やデザインにもこだわりがあり、海外のライフスタイルにも関心が強い人達だそうです。 今月号は、「北欧をお手本に、おしゃれ&リラックスライフ」の特集が組まれています。 興味があったら是非手にとって読んでみてください。 

2009年6月24日水曜日

宙に浮く小抽斗 その3

It's mine・イッツマインのクラフト部門の新作です。 ”宙に浮く”シリーズの第3弾。 今回は、円柱ポスト4本脚で、前面にアールのついた2段の小抽斗を支えています。 本体部分はタモ、円柱ポストはビーチ材を使っています。 若手の休日スタッフ2名は、そろって”これを重ねて段数を増やせるようにしたらどう?”という意見がありましたが、”I○○Aやニ○○ライクな製品になる”という意見も出て、スタッキング・バージョンは見送りとなりました。 

2009年6月22日月曜日

無垢の一枚板テーブル 木地完


うーん、しまった。 途中経過の写真を撮る間もなく木地完となってしまいました。 事ここにいたって、心配事が一つ。 吸い付きあり残を2本入れてあるのですが、1600x800x75サイズの天板の反りを抑えられるかどうかということ。 もう一本入れて3本にすべきだったか。 無垢の一枚板ですから、反りや割れは逃れられない自然の摂理とはいうものの、なんとか最小限に食い止めようと努力はしてみるのですが、塗膜を作らない自然塗料とオイルでの仕上げは、木の呼吸を妨げない反面、どうぞ自然のままに反ったり割れたりしてください、と言ってるようなものなのです。 ウレタン塗装とポリパテでガチガチに塗り固めた一枚板は、反りや割れといった変化はないのでしょうけれども、木の手触りは感じられないですよね。
お客様には、そういった点を理解してもらった上で、使ってもらわないといけませんね。 さあ、仕上げといきますか。

2009年6月19日金曜日

置き薬ならぬ”置き木”

”こんにちわ”の声に、宅配便か来客かと思い話をすると、”広葉樹を扱っている材木屋です”という突然の来訪がありました。 聞くと、入間、飯能、都幾川周辺の工房を回っていると言うことで、It's mine・イッツマインのことは、Webで調べて来たとの事。 名刺をもらってびっくり。 なんと、岐阜県の材木屋さんだったのです。 ”新規開拓で、富山の薬売りの置き薬のように、材木を置いてもらって使った分だけ2ヶ月ごとぐらいに集金に来ます。 まあ、支払条件は合わせますので、どうとでもなります。” とのこと。 また、随分と新手のビジネス・モデルの材木屋さんだなと思いつつ、反面材木不況もここまできたかとの感を否めずの心境になりました。 私の知る限りでは、あまたある関東周辺の木工房さんの広葉樹の仕入先は、近くは新木場、埼玉県内、群馬、福島、そして北海道と、関東以北の材木屋さんから仕入れるケースが多く、岐阜県から仕入れをしているケースはあまり多くはないのではと思います。 ”置き木”もおもしろいアイディアだなと思いつつ、普段材木選びに結構大変な思いをしていることを考えると、パッと飛びつくこともできないような感じかな。

2009年6月15日月曜日

無垢の一枚板を削る

1600×800×75サイズの樅の一枚板です。

MCルータ(マニュアル・コントロールの略、用は手動)で、反りをとり、手カンナで仕上げた後、割れの部分に”ちぎり”を入れ、 反り止めに”吸い付きあり残”を2本仕込んで、軽くサンディングをして、仕上げは柿渋・オイルフィニッシュにしようかと思っています。















MCルータの荒削りが終わると、こんな感じです。 まだ、ルータの削り跡が残っています。          



手かんなで、ルータの削り跡をとると、きれいな目になりました。
どんな風合いになるか楽しみです。

2009年6月12日金曜日

野生の証明

久々登場の工房猫”ミュー”です。


今朝はミューが朝の散歩から帰ってくると、家中大騒ぎとなりました。 口に何か黒っぽい物体をくわえているのでした。 まさか、ねずみ? いや、羽のようなものを時折パタつかせています。 ミューは、その物体をくわえたまま、娘の部屋へ入っていきました。 「部屋へ入っちゃった。 早く出して!」との声に、僕が行くと、ミューが前足で転がして遊んでいたのは、なんと「すずめ」でした。 おー、「すずめ」を捕まえてきたのか。 えらいなー、お前。 と褒めてあげたのでした。 どうやってつかまえたんだろう。 地面でえさをついばんでいるところを、瞬時に襲ったんだろうか、それとも弱って動けなくなった「すずめ」をくわえてきたんだろうか。 あれこれ詮索している間にも、ミューに遊ばれていた「すずめ」は、程なく動かなくなり、ぐったりとして死んでしまいました。 可哀想な思いと同時に、普段はパッカーンの音にすばやく反応して、舌平目のムニエルや牛角切り肉なんかの、人様もたまにしか口にしないような、高級食材のキャットフードしか食べないミューが「すずめ」を捕まえてきた事に対する「よくやった」との思いが交錯して、頭の中を駆け巡っていました。

まあ、食べる目的ではなく、おもちゃとしてくわえてきたのだろうけど、近頃少々メタボ気味の家猫にこんな一面があったとは、「野生の証明」を見た朝でした。

2009年6月11日木曜日

パソコン仕事で肩こり

ここのところ、パソコンの前に座る時間が続いています。 おかげで、久しぶりの肩こりに見舞われました。 展示会の案内状やら、チラシ、ポスターのレイアウトや印刷校正、さらには広告原稿作成のやりとりと、私は何屋さん?状態が続いていました。 サラリーマン時代は、プレゼン資料や予算シート作成で、眼精疲労と肩こりとは離れられない生活だったのですが、木工業界に入ってからは、そんなつらい肩こりとは無縁だったのですが。 なにはともあれ、無事もろもろのマテリアルも完成して、明日は木工仕事に専念できそうです。 

2009年6月10日水曜日

第2回駒ヶ根もみじクラフトに出展します。



ここのところイベントの案内が続いています。 今日は9月5日・6日の2日間、駒ヶ根市で開催される「第2回 駒ヶ根もみじクラフト」出展の案内です。 楽風での展示会が終了した週の週末になりますので、ちょっとイベント続きになってしまいますが、おそらくかなり残暑が残っているであろう浦和から、暑さが和らいでいると思われる駒ヶ根への移動ですから、期待が持てます。 この6月6日・7日には、同じ会場で「クラフティア杜の市」が開催され、お天気にも恵まれて大勢の来場者で賑わっていたようです。
駒ヶ根というと、何年か前に紅葉を見に行った時の事を思い出さずにはいられません。 前泊した宿を朝4時ごろ出発して、4時30分頃には駒ケ岳へ登るロープウェー駅行きのバス停付近の駐車場についたのですが、既にバス停には長蛇の列。 3時間以上待ってバスに乗り、ロープウェー駅に着くと、ここも長蛇の列。 結局山頂に着いたのはお昼頃という、7時間以上の行程を経験したのでした。 でも、ロープウェーの窓に広がる全山紅葉、頂上からのこれまた全山紅葉の景色は忘れられないほどの見事さでした。 今回は、紅葉は楽しめませんが麓の駒が池周辺の会場で、クラフトの景色を楽しんでくださいな。

2009年6月8日月曜日

たおやかな暮らしの木工展を開催します。






楽風
築100年のお茶屋さんの納屋を生かし
た日本茶カフェ・ギャラリー

                           2Fギャラリー
                昔の職人さんの手斧鉋の跡が残る、力強い天井の梁

8月27日から9月1日までの6日間、埼玉県さいたま市浦和区にある、日本茶カフェ・ギャラリー 楽風(らふ)で、神田小川町で工房を開いているカーペントリーさと森の里森さんと、福島県の南会津で工房を開いている木耕家の芳賀さんを交えた3人の木工家でグループ展を開催することになりました。 (ちなみに8月28日は僕の誕生日です。 あまり関係ありませんね。) 築100年のお茶屋さんの納屋を利用した、とても雰囲気のいいギャラリーです。 木立の茂る庭で木工ワークショップをやったりと、ミニミニクラフトフェアのような楽しい展示会にする予定です。 木工作品といっても、3人寄ると全くというほどではないにしろ、かなり個性の異なる作品が集まるもんだなと、先日作品の集合写真を撮影した時におもいました。 あと3ヶ月ほどで、どんな作品が出てくるのか、僕も楽しみにしています。 是非脚を運んでみてください。 







2009年6月3日水曜日

ヘ音シリーズ その2 ”ヘ音ブックエンド 時計付”



ヘ音記号のフォルム(または蕨手)でまだ遊んでいます。 時計付のブックエンドです。 ブックエンドに時計が必要かどうかはさておいて、アンティーク風に手になじむような”すり減らし加工”で、なんかいい感じに仕上がっています。 ちなみに、ブックエンドに立てている本は、Tauton Pressから出版されている木工関係の専門書です。 写真が多く、加工方法も詳細に説明されているので、僕にとってはバイブル的な本です。

2009年6月1日月曜日

花の季節

見ごろの菖蒲

昨日、8月に開催予定の展示会案内状やポスターに使うための製品写真を撮りに、相模原北公園へ行ってきました。 朝8時開園でしたが、もう既に駐車場には車が10数台、カメラを担いだサンデー・カメラマンが20人前後園内を歩いていました。 ちょうど菖蒲とバラが見ごろだったんです。 製品写真を撮る予定時間まで、僕もカメラを抱えて俄かサンデー・カメラマンとなり、花の写真を撮ってみました。

あざやかなバラ

普段ファインダーには、タモ、楢、チーク、ブナといった木の表情が写るのですが、基本的には木肌の色と着色した茶色系の色がほとんどです。 こうして、あざやかなピンクや紫の色もいいもんです。 花は、やっぱりきれいだ。 と実感した日でした。

2009年5月30日土曜日

朝日新聞社主催 「第7回 暮らしの中の木の椅子展」 募集延期だって!

先日、朝日新聞社名古屋支局から一通の封書が届きました。 中には、2010年開催予定だった「第7回 暮らしの中の木の椅子展」 募集延期となった旨を伝える1枚の文書が入っていました。 1998年に第1回を開催し以降2年毎に回を重ね、昨年第6回を開催した椅子好きにとっては、とても楽しみにしていた公募展でした。 先月には、同じく朝日新聞社主催の陶芸展も中止を伝えられ、ひょっとしたらと思っていたのでしたが、やはり「諸般の事情」には勝てませんでしたか。 手仕事のよさを伝える場が、今年に入って加速度をまして減少しているなという感を否めません。 一度中止してしまうと、こうしたイベントは再開するのは非常に難しいのでしょうね。 「諸般の事情」が好転し、「復活 幻になりかけた第7回」を実現できるよう、切に願う次第です。

2009年5月28日木曜日

ヘ音シリーズ その1 ”ヘ音時計”



突然ですが、音符記号中で好きな記号は何ですか? ト音記号?四分音符? 僕は、このヘ音記号が好きです。 フォルムとしては、日本や中国の意匠に、似たようなフォルムがあって親しみやすいのでしょうか。 御神輿の屋根の端っこにある部分(蕨手というらしい)などにもヘ音記号のデザインがあります。
蕨手です。
野草の蕨の葉がまだ開かない若芽の形に似ていることから蕨手という名称が付けられたそうです。

今回は、このヘ音記号の形状を時計にしてみました。 タモ材で仕上げは、It's mine・イッツマインが得意とする柿渋・オイル仕上げで、アンティークの風合いを感じられるような仕上げになっています。
このフォルムで少し遊んでみようかと思っています。

2009年5月27日水曜日

ワインラックはいかがですか?



8月に展示会の開催を予定(後ほど詳しく紹介します)していて、またその後9月、10月といろいろなフェアに出展する都合で、小物を作りためないというトラウマに駆られています。 椅子や、テーブルなどの作品は、そんなに数が多くなくても存在感を出せるのですが、小物は数とバリエーションが多くないと面白くないのです。 木工家の3大小物、①フォトフレーム&額縁②木匙③木皿と相場が決まっていて、それぞれ意匠を凝らした製品を作っているのですが、It’s mine・イッツマインとしてはどうもしっくりこない。 ここは、他とは違うアプローチをしなければ、ということでワインラックです。 小物の材料は基本的には、端材(製品加工時のあまりの材料)を有効利用を考えなければならないのですが、これがどうして、どうして。 製材してある材料から作るほうが、はるかに楽なのです。 とはいえ、こうした端材も使ってあげなければ、冬場の薪ストーブの燃料となるだけの運命ですから、なんとか生きる道を与えてあげなければと、これはこれで悩みの種となってしまうのです。 端材談義はこのくらいにして、この端材から生まれたワインラック、デザイン的にはどこかで見たことがあるような気がしませんか? 実は、日本刀の刀架けからヒントをもらいました。 刀の上に、ワインボトルが乗っているようなイメージです。 耳付板のナチュラルなフォルムを活かしたワインラックです。 おひとついかがですか?

2009年5月26日火曜日

クラフトフェアを考える

毎月全国のどこかで開催されているクラフトフェア。 当地での開催を毎年楽しみにしている手づくり品愛好の方にとっては、木工、陶芸、染色、シルバーアクセサリーなどの工房が一同に会する、またとない機会となっていることと思います。 今年の出展スケジュールを考えながら、クラフトフェアのHPを覗いていると、第2回、3回といった始めて間もないフェアが増えていると同時に、昨年まで開催されていたフェアが「諸般の事情により今年は中止」といったコメントもちらほら。 多くのフェアが、地元商工会やクラフトマン/ウーマンの方々のボランティアによって運営されている事を考えると、如何ともしがたい状況になっているのは想像に難くないことですね。 みなさん本業を抱えながら、関係各所との交渉、媒体作成、告知広報活動、運営と、どれをとっても片手間仕事で片付かないような事ばかり。 しかし、しかし、作り手の顔が見え、作り手とお客さんとの大事なコミュニケーションの場であるクラフトフェアを、続けていってほしいものです。 と、実行委員のお手伝いもしていない僕がいうのは、反則ですよね。

2009年5月21日木曜日

スパルテッド・ビーチ(Spalted birch)の小キャビネット




スパルテッド・ビーチを、It's mineテイストでアレンジした小キャビネットです。 ブックマッチの鏡板としてアレンジしました。 全体のフォルムは「宙に浮くxx」シリーズで、4本の脚に側面を支えられたキャビネットです。 これって、完全に一点物なんですよね。 同じような模様の板材が無いのですから。
好き嫌いもハッキリと分かれる作品でもあります。 置き場所に悩みそうです。 それこそ、家のインテリアのなかで「浮いた」存在になるかもしれませんね。 8月か9月の展示会でお披露目します。 それまで、じっくりとオイルを乾燥させます。

2009年5月19日火曜日

スパルテッド・ビーチ(Spalted birch)のワイン・ホルダー

スパルテッド・ビーチで、ワイン・ホルダーを作ってみました。 何でワイン・ホルダーかって? いや、実は、材の歩留まりが非常に悪かったのです、この木は。 丸太から製材したのですが、いたるところにヒビや割れがあって、どうにもこうにも使える部分が少ない。 で、結果このようなサイズになってしまったのです。



でもちょっと、味のあるワイン・ホルダーになりました。 年内開催のクラフトフェアで販売予定です。 ただし数量が少ないため、売り切れの時は悪しからず。

2009年5月14日木曜日

スパルテッド・ビーチ(Spalted birch)

木は、不規則な曲線模様の木目がきれいに出ている板目や、直線状の縞模様の木目の柾目といった表情を持っていますが、時として黒く変色した木目を持つ木もあります。 要因としては、立ち木のときにカビに汚染されたり、倒木となってから土中の腐朽菌に侵されたり、また石灰成分によって化学的に発色(神代杉など)することがあげられます。

今回はそういった木の中から、スパルテッド・ビーチ(変色したブナ)と黒柿を入手しました。
                  
スパルテッド・ビーチ   


黒柿

黒柿は、和家具、とりわけ指物の分野では珍重されていて、かって教えていただいた建具の巨匠は黒柿だけでもかなりな量の材料をストックしていることを誇りにしていました。
It's mineでは、指物は得意としていませんので、洋物でのアプローチを検討しています。 どういう製品になるかお楽しみに。

2009年5月11日月曜日

抽斗をデザインする!



役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない―とはウィリアム・モリスの言。 で、今回は抽斗のデザイン・バリエーションを考えてみました。 抽斗という機能を満たしつつかつ美しいと思えるデザイン。 バリエーションがありそうで、意外と難しいのです。 抽斗の形状が三角形や円形といったアプローチもあるのでしょうが、使い勝手を考えると?マークがついてしまいます。 ここは、オーソドックスなA4サイズ四角形といきましょう。 あとは、抽斗の前板、取っ手、箱のデザイン・バリエーションとなるのですが、"Think, out side of the box" (箱の外側を考えろ、ではなく、既成概念にとらわれないで考えてみろ、サラリーマンの頃よく言われた言葉です。) で、ここでは単純に箱の外形をデザインしてみることにしました。 テーマは、”宙に浮く抽斗”。


上の写真は、ロスアンゼルス空港のエンカウンターレストランの建物です。 2本のアーチで吊り下げられたような円形のレストラン。 今を去ること30年程前に、初めてアメリカへ渡航した際に、空港を出て真っ先に行った所が、このレストランでした。 サンドイッチを注文したのですが、あまりのボリュームに"Doggie bag please"と犬も飼っていないのに頼んだら、ウェイトレスのおばさんが残りのサンドイッチを厨房に持っていってしまったのです。 何か変なことを言ってしまったのかと、自分の英語が通じなかったことに、これからのアメリカでの生活を考え、非常に不安になってしまいました。 しょうがないと思い、チェックをしようと席を立ったところ、さっきのおばさんがトレーに銀色の風船のようなものを乗せて"Here you are!"と僕に渡してくれたのです。 なんとそれは、アルミホイルで作った白鳥の形をした"Doggie bag"だったのです。 なんて粋なんだろうと、30年たった今でも新鮮な思い出となりました。

そんな思い出がある、このレストランのイメージを、”宙に浮く抽斗”にしてみました。 本当は、抽斗を2本のアーチでぶら下げようかとも思ったのですが、 加工が大変なので却下。 アールがついた4本足と相成りました。 あともう何点かこのテーマで、作ってみようかと思っています。
ご購入いただいた、とっても物好きなご婦人、ありがとうございました。

2009年5月3日日曜日

親子木工教室 in 住宅展示場

昨日は、いい天気でした。 住宅展示場のGWイベントで、親子木工教室を開催しました。 心配していた、怪我もなく、多くの親子の方々に木工体験をしていただきました。 写真が少ないじゃないかって? そうなんです。 おむすびスツールの制作が終わった後に、焼きペンでメモリアル刻印をしたのですが、子供達が意外と多くの絵を書いてくれるもんですから、刻印の作業が追いつかない状況になってしまったのです。 結局最後のお子さんの写真だけになってしまいました。



一家で一脚の予定だったのですが、兄弟姉妹で来場されると、どうしても妹や弟の分はできませんか?とお願いされてしまい、ここは主催者の好意でOKとなったのはいいのですが、小学生はまだしも、幼稚園児に作ってもらうのは、至難の業。 常に怪我をしないかと、ハラハラしながら、お父さんお母さん総動員で手伝ってもらいました。 木工の楽しさに目覚めた君たち、大きくなったら、It's mineの木工教室に来てね。

2009年4月28日火曜日

CarveWright-超小型NCマシン

ちょっと気になる木工電動ツールをご紹介。 最近は、小型のNC(数値制御)ルータが販売されていて、アメリカの個人工房なんかにも使っている人もいるようですが、まだまだ値段が高すぎて手が出ない(そんなことを考える余裕はない-こちらが正解)状況です。 レーザー加工機も、工房に設置できるような機種が販売されているのですが、こちらもNCルータと同様、手が出ない。 と思っていたら、Carvewrightというメーカーから、3DCarverという製品が販売されていることを知りました。 小型のプロッタぐらいのサイズで、結構細かなカービング作業ができそうです。 動画をちょっと見てみてください。



こんなのが、$2000以下で販売されているそうです。 なんともうらやましい環境ですねUSは。 これを日本で使うとなると、120v60Hzの電源環境を持たないと難しいかな。 動力モータと違って、ステッピング・モーターを使用しているので、正確な周波数への依存度が高そうです。

ちなみに、彫った感じはこうです。



レイアウト・ソフトウェアは、日本語入力も問題なく、漢字も彫れました。 (というか、ソフトウェアでのシュミレーションです。) うーん、使ってみたいな。

2009年4月27日月曜日

群馬の森クラフト・フェア

4月25日・26日の2日間、群馬の森クラフト・フェアで、友人のブースのお手伝いに行ってきました。 何で、出展しなかったのかって? 申し込もうと思った時点で、キャンセル待ちの状況だったので、あっさりとあきらめてしまったのです。 あきらめるのが早すぎました。 というのも、今回は120ブースの出展規模に対して、180以上の申し込みがあったそうですが、なんと”キャンセル待ち”を解消して、申込者全員の出展を認めたとの事でした。 事務局の英断に、頭が下がる思いでした。 



初日は、土砂降りの雨。 毎年楽しみにしていると言うお客さんも、しきりに”この雨で、出展している人達がかわいそうで、かわいそうで”とあわれみを誘うぐらい、ひどい雨でした。 
12時ごろには、”本日の営業終了”ということで、一路、車で30分ぐらいのところにハーフビルドのログハウスに住んでいる、友人宅へ緊急避難しました。 出展している友人のタープの高さがやや低く、ブースからお客さんの顔が見えない状況を改善しようと、タープの脚にゲタをはかせて高さを稼ごうと、友人の工房で、2x4材の部品をさっさと加工した後、本日のメインイベント”宴会@日帰り温泉”へと突入。



”こだまの湯 ファミリープラザ”で、ゆったりと温泉につかり、冷えた体をあたため、居酒屋を超えるメニューの食事処で、プレ打ち上げと相成りました。 良かった、良かった。

2日目は、朝方の雨もお客さんの来場時には何とか、曇り空になったのですが、今度は強風。 近くの出展者の中には、ブース内の什器を飛ばされたり、アクセサリーなどの展示商品を飛ばされたり、結構悲惨な目にあっている方もおりました。 そんな中、多くのお客さんが来場され、楽しい一日を過ごせました。 友人のブースも、大方の商品が売れ、良かった、良かった。
来年は、あきらめることなく是非とも出展しなくてはと、心に誓った一日でもありました。

2009年4月21日火曜日

課題2 デスクトップ・オーガナイザーのフィニッシュ

先日、木地完成したオーガナイザーの仕上げをしてみました。 柿渋に顔料を混ぜ、4回ほど塗布したあとに、オイルで仕上げたのですが、なかなかいい感じになってます。 木工教室のキット材料は、主にパイン材を使用しているのですが、仕上げによって随分と雰囲気が変わるのが面白いところです。



ついでに、おむすびスツールの仕上げも、オーガナイザーと同様の仕上げにしてみました。

2009年4月13日月曜日

課題2 デスクトップ・オーガナイザー

木工教室の課題の”その2” デスクトップ・オーガナイザーの加工プロセスをちょっと。 材料をサイズにカットして、側板と底板のあられ組み加工をします。 今回は7枚あられです。




あられ組みの加工が終わったら、中仕切りの追入れの溝をそれぞれ側・天板に加工します。 エッジ部分のR加工をして、組み立てます。




と、サッサーとプロセスを説明しましたが、ここまでで、20時間近くかかっています。 このあと、サンディング、塗装と4時間ほど見込んでいますので、トータル24時間、木工教室のコマ数換算で8コマ、標準的な月4回コースで2ヶ月を要する課題となりました。 R加工が増えたため、この課題ではバンドソーや、ルーターを結構使って加工することになります。 こういった電動工具は、他の工具に比較して安全に作業できるため、木工の表現力を膨らませるのにはちょうどよい工具といえます。課題1のアンティーク調抽斗ボックスの次の課題として、じっくり取り組んで行きましょう。 

2009年4月8日水曜日

親子木工教室

ゴールデン・ウィーク中に、ある住宅展示場で親子木工教室を開催することになり、課題のおむすびスツールを20脚分キット加工しました。


    キット材料              仮組み

おむすび形の座板と、脚部品を加工して、ホゾ部分を仮組みしておきます。 教室では、脚の相欠き部分を鋸で切ってもらい、組み立てとサンディングをしてもらう予定です。


  おむすびスツール    ウッドバーニングでメモリアル刻印

サンディングが終わった後は、イニシャルや手形を座板に下書きしてもらい、焼きペンでウッドバーニングをして、完成となります。 ゴールデン・ウィークのイベントして検討してみてはいかが? 興味のある方は、It's mine・イッツマインまでお問い合わせください。