2009年1月27日火曜日

新木場ツアー

都内へ出向く用事があったので、この際新木場まで足を伸ばして、木材の仕入れをしようということに急遽今朝決まりました。 ここ入間から新木場へは関越道、外環・首都高と乗り継いでいくのですが、渋滞が全くない高速を初めて経験しました。 首都高の他の路線も渋滞表示ゼロ。 天気もよく快適なドライブでした。 予定より早く新木場に到着したので、軽く昼食を取ってもまだ約束の時間まで余裕があったので、木材・合板博物館で時間つぶし。 平日の昼時だったせいか、係員も他の来場者もゼロ。 貸しきり状態で見学できたんです。

 木材・合板博物館         合板といえば柳宋理

この博物館は、合板誕生100年を記念して、2007年に開館したそうで、合板を中心とした展示内容となっていました。 合板製品や、合板の製造過程、機械などを展示してあり、普段は家具製作のための冶具などに利用している合板について、木材資源の有効利用という観点からちょっと見方が変わるような印象を受けました。

 合板利用の製品         丸太から合板材料を薄くスライス

あまりにもゆっくりしすぎたため、約束の時間にやや遅れて材木屋さんにお伺いしました。 ブラックウォールナット、ハードメープル、ヨーロッパアッシュ、変わったところではマホガニーなどを見せていただき、それぞれ値段のチェック。 幅広材でよさそうな材があったのですが、値段がやはり高い。 1立方メートル(立米・リューベイ)単価が40万円前後から70万円近辺といったところなので、今回は通常のサイズの材料に落ち着きそうです。 後日見積もりをいただくということで、材木屋さんを後にしました。

その後、浅草の金具屋さんで金具を仕入れて、いざ入間へ帰還。 帰りも渋滞ゼロ。 いやー、高速を走ったという満足感に満たされた一日でした。

2009年1月26日月曜日

ラジコン・マニア向けの一品 (その2)

クラフト部門のラジコン・マニア向けの製品として、取り組んでいるアイテムがもうひとつあります。 機体フィールド・スタンドです。 ラジコン飛行機の機体を調整したり、エンジン・テスト時のストッパーとして使用する製品です。 これは、木製や、アルミ製、ウレタン・スポンジ製の製品が販売されていますので、これまでにないという製品ではありませんが、家具職人の手による軽くて剛性の高い、質感が感じられる製品にしたいと思っています。


  機体フィールド・スタンド    折り畳んで持ち運び


    機体調整時        エンジン・テスト用ストッパー

試作品のテストを経て、鋭意改良点を反映した販売用の製品の制作に努力しています。

2009年1月23日金曜日

ラジコン・マニア向けの一品

It's mineでは、家具の他クラフト部門で、各種木製の小物も作っています。 今回は、趣味の小物一品です。 工房の同僚桑原は、実は大のラジコン飛行機・マニアです。 ラジコン飛行機の機体も最近は完成機体が比較的安価に販売されている中、バルサのキットを購入して、組み立て・機体塗装まで丁寧に仕上げています。 ラジコンのアクセサリーで、プロポ(送信機)を腹部で固定するための製品がアルミ製で販売されているそうですが、ここはやはり無垢の木のアクセサリがいいだろうということで、つくったのが「プロポ用ウェストパッド」です。 タモの無垢材から削りだし、仕上げは家具と同じオイル・フィニッシュで、しっとりと手になじむアクセサリになりました。


    ウェスト・パッド本体         プロポ装着状態

市場では、これまで販売されていない、無垢の木のウェスト・パッド。 ファンのマニアが増えてくれるといいなと、願っています。

2009年1月15日木曜日

丸棒を作ろう

丸棒の作り方には、いくつかの方法があります。 
①丸棒削り台で手カンナを使用する。
②テーブルソー用の丸棒削り用冶具を使用する。 (正確には、32角の角棒)
③ルーターにボーズ面ビットを取り付けて、加工する。 (R15ぐらいが限界)
④木工旋盤で、バイトを手持ちで加工する。

などが一般的な加工方法ですが、今回は旋盤とトリマーを組み合わせて丸棒を加工してみました。 南会津で工房を開いている友人が、この組み合わせプラス金属加工用のエンドミルを使用して、非常にきれいな切削面で加工できたとの事で、早速試してみることにしました。


  トリマーと加工用冶具        チャック部分   


    センター部分           習い加工用のトリマーベース


    丸棒加工終了            切削面

で、結果はVery Good!でした。 ストレートビットや、ディッシュ&ボールビット(先端が丸い)でも試してみましたが、エンドミルの切削面が一番きれいでした。 旋盤とトリマーの回転軸が直交するというあまり機械加工の世界では一般的ではない方法ですが、丸棒作りにはこれが一番適しているかもしれません。

2009年1月7日水曜日

今年も健康でありますように

ここ最近、インフルエンザが流行しているらいしのですが、幸いなことにまだ風邪も引かず比較的健康な日々を過ごしています。 ただ、昨年末まで少し減った体重が、このところまた増加傾向で「正月メタボ」になってしまったようです。
昨年は、父親が心臓にペースメーカーを埋め込む手術をして、健康を取り戻していますが、今年は一つ気がかりなことがあります。 20年来の友人のS君が、昨年の10月から「ALアミロイド・シス」という難病で、広尾の日○医療センターに入院しています。 アミロイドというたんぱく質の一種が血液中に異常に大量に発生してしまい、それが各臓器に付着して機能障害を起こすということで、原因不明、根本的な治療法方が確立されていないそうです。 これまでに数百例の症例しか確認されていないという、宝くじに当たったような確率の病気だそうです。 唯一の治療方法が、抗がん剤の投与の後、幹細胞を移植するとの事です。 リスクを伴う患者に負担の大きい治療です。 一回目の抗がん剤投与が終わった後に、見舞ったのですが、頭髪が抜けるため丸坊主、85キロあった体重が64キロと、その変わりように愕然としました。 今頃、2回目の抗がん剤投与をやっていることだと思いますが、何とかがんばって乗り切って、次の幹細胞移植まで持ちこたえてほしいと思っています。
友人、家族、そして皆さんの健康をひたすら願ってやみません。

S君、がんばれ。

2009年1月5日月曜日

猫がこんなにも可愛いとは思わなかった!

ひょんなことから、昨年末から猫が一緒にいることになりました。 事の顛末は後日改めてお話しますが、正直言って、猫がこんなにも可愛いとは思ってもいませんでした。 これまで、犬やフェレット(イタチの仲間)を飼ったことはことはあっても、猫と一緒ということはなかったのです。 というよりも、あまり好きではなかったというのが本音です。
 工房猫のミュー

ところで、猫にまつわる言葉がいろいろありますが、一緒にくらしてみてそれらの言葉の意味がよくよく理解できました。

その1. 猫かぶり

最初の一週間ほどは、慣れていないせいか、とてもおとなしく、猫用のベッドにじっと納まっているか、家族に抱かれてうっとりとした顔をして、ゴロゴロ言っていたのですが、一週間も過ぎると、部屋中を走り回り、いたるところ壁や和室の襖で爪研ぎをはじめ(猫用の爪とぎは、たまにしか用をなさない)、本棚、テレビ、テーブルを縦横無尽に飛び歩くようになりました。 ああ、最初の一週間これが「猫かぶり」だったのかと、実感。

その2. 猫なで声

哀れを誘うような、よわよわしいミャーミャーという鳴き声や、体を撫でられた時のゴロゴロという声は、まさしく「猫なで声」。

その3. 猫背

猫背

そのものです。

その4. 猫の手も借りたい

ドアを開ける、スーパーボールを器用にドリブル、キャットフードの袋を開ける、イヤー猫の手って器用ですね。 これも実感。 家具のサンディングを手伝ってもらおうかな。

その5. 猫にまたたび

猫用の爪とぎに粉末のまたたびがついてきて、それを爪とぎに振りかけると、狂喜乱舞、体をこすり付けて一回転、仰向けに寝転がる、周りをくるくる走り出す、抱きかかえる、鼻をこすりつけしきりに舐める、これも実感。 またたびってすごい威力ですね。

仕草のひとつひとつが、なんとも愛嬌があります。 (これって、猫可愛がり)

2009年1月3日土曜日

薪ストーブ

新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。

2009年の初Blogは、薪ストーブをテーマに、少しお話しましょう。
It's mineの工房の暖房は、メインが薪ストーブでサブにクーラー暖房という、廃材原料と電力のハイブリッド暖房システムになっています。 薪ストーブは、輻射式の横長ボックスタイプで、工房を開設した2008年4月ごろに意外と夜寒いとのことで、木工機械の設置のついでに一気に煙突工事までして薪ストーブを導入しました。


薪ストーブの暖かな火

ぱちぱちと音をたてて燃え上がる炎を見ているだけで、どうしてこんなにも落ち着いた、どこか懐かしい気分になるんでしょうか。 以前は、キャンプの楽しみの一つが焚き火でした。 夜、バーベキューの夕食も終わり、ひと時の家族との語らいの後、一人タープ・サイトで焚き火の炎を眺めながら、スコッチのオンザ・ロックをちびりちびり舐めるのが、最高の贅沢な時間でした。
こんなこともありました。 初秋の北海道のニ○ム・クラシックというゴルフ場に行ったときのことです。 その日は、ゴルフ場に隣接するログキャビンに宿泊したのですが、そのコテージに薪ストーブとかなりの量の薪が用意されていました。 迷わず薪ストーブに火を入れ、炎を楽しみながらスコッチを舐め、気がつくと薪がなくなるまで、燃やしていました。 翌朝同行者から、「マイクさー、暑くて眠れなかった」と苦情を言われました。 すみませんでした。