2009年6月24日水曜日

宙に浮く小抽斗 その3

It's mine・イッツマインのクラフト部門の新作です。 ”宙に浮く”シリーズの第3弾。 今回は、円柱ポスト4本脚で、前面にアールのついた2段の小抽斗を支えています。 本体部分はタモ、円柱ポストはビーチ材を使っています。 若手の休日スタッフ2名は、そろって”これを重ねて段数を増やせるようにしたらどう?”という意見がありましたが、”I○○Aやニ○○ライクな製品になる”という意見も出て、スタッキング・バージョンは見送りとなりました。 

2009年6月22日月曜日

無垢の一枚板テーブル 木地完


うーん、しまった。 途中経過の写真を撮る間もなく木地完となってしまいました。 事ここにいたって、心配事が一つ。 吸い付きあり残を2本入れてあるのですが、1600x800x75サイズの天板の反りを抑えられるかどうかということ。 もう一本入れて3本にすべきだったか。 無垢の一枚板ですから、反りや割れは逃れられない自然の摂理とはいうものの、なんとか最小限に食い止めようと努力はしてみるのですが、塗膜を作らない自然塗料とオイルでの仕上げは、木の呼吸を妨げない反面、どうぞ自然のままに反ったり割れたりしてください、と言ってるようなものなのです。 ウレタン塗装とポリパテでガチガチに塗り固めた一枚板は、反りや割れといった変化はないのでしょうけれども、木の手触りは感じられないですよね。
お客様には、そういった点を理解してもらった上で、使ってもらわないといけませんね。 さあ、仕上げといきますか。

2009年6月19日金曜日

置き薬ならぬ”置き木”

”こんにちわ”の声に、宅配便か来客かと思い話をすると、”広葉樹を扱っている材木屋です”という突然の来訪がありました。 聞くと、入間、飯能、都幾川周辺の工房を回っていると言うことで、It's mine・イッツマインのことは、Webで調べて来たとの事。 名刺をもらってびっくり。 なんと、岐阜県の材木屋さんだったのです。 ”新規開拓で、富山の薬売りの置き薬のように、材木を置いてもらって使った分だけ2ヶ月ごとぐらいに集金に来ます。 まあ、支払条件は合わせますので、どうとでもなります。” とのこと。 また、随分と新手のビジネス・モデルの材木屋さんだなと思いつつ、反面材木不況もここまできたかとの感を否めずの心境になりました。 私の知る限りでは、あまたある関東周辺の木工房さんの広葉樹の仕入先は、近くは新木場、埼玉県内、群馬、福島、そして北海道と、関東以北の材木屋さんから仕入れるケースが多く、岐阜県から仕入れをしているケースはあまり多くはないのではと思います。 ”置き木”もおもしろいアイディアだなと思いつつ、普段材木選びに結構大変な思いをしていることを考えると、パッと飛びつくこともできないような感じかな。

2009年6月15日月曜日

無垢の一枚板を削る

1600×800×75サイズの樅の一枚板です。

MCルータ(マニュアル・コントロールの略、用は手動)で、反りをとり、手カンナで仕上げた後、割れの部分に”ちぎり”を入れ、 反り止めに”吸い付きあり残”を2本仕込んで、軽くサンディングをして、仕上げは柿渋・オイルフィニッシュにしようかと思っています。















MCルータの荒削りが終わると、こんな感じです。 まだ、ルータの削り跡が残っています。          



手かんなで、ルータの削り跡をとると、きれいな目になりました。
どんな風合いになるか楽しみです。

2009年6月12日金曜日

野生の証明

久々登場の工房猫”ミュー”です。


今朝はミューが朝の散歩から帰ってくると、家中大騒ぎとなりました。 口に何か黒っぽい物体をくわえているのでした。 まさか、ねずみ? いや、羽のようなものを時折パタつかせています。 ミューは、その物体をくわえたまま、娘の部屋へ入っていきました。 「部屋へ入っちゃった。 早く出して!」との声に、僕が行くと、ミューが前足で転がして遊んでいたのは、なんと「すずめ」でした。 おー、「すずめ」を捕まえてきたのか。 えらいなー、お前。 と褒めてあげたのでした。 どうやってつかまえたんだろう。 地面でえさをついばんでいるところを、瞬時に襲ったんだろうか、それとも弱って動けなくなった「すずめ」をくわえてきたんだろうか。 あれこれ詮索している間にも、ミューに遊ばれていた「すずめ」は、程なく動かなくなり、ぐったりとして死んでしまいました。 可哀想な思いと同時に、普段はパッカーンの音にすばやく反応して、舌平目のムニエルや牛角切り肉なんかの、人様もたまにしか口にしないような、高級食材のキャットフードしか食べないミューが「すずめ」を捕まえてきた事に対する「よくやった」との思いが交錯して、頭の中を駆け巡っていました。

まあ、食べる目的ではなく、おもちゃとしてくわえてきたのだろうけど、近頃少々メタボ気味の家猫にこんな一面があったとは、「野生の証明」を見た朝でした。

2009年6月11日木曜日

パソコン仕事で肩こり

ここのところ、パソコンの前に座る時間が続いています。 おかげで、久しぶりの肩こりに見舞われました。 展示会の案内状やら、チラシ、ポスターのレイアウトや印刷校正、さらには広告原稿作成のやりとりと、私は何屋さん?状態が続いていました。 サラリーマン時代は、プレゼン資料や予算シート作成で、眼精疲労と肩こりとは離れられない生活だったのですが、木工業界に入ってからは、そんなつらい肩こりとは無縁だったのですが。 なにはともあれ、無事もろもろのマテリアルも完成して、明日は木工仕事に専念できそうです。 

2009年6月10日水曜日

第2回駒ヶ根もみじクラフトに出展します。



ここのところイベントの案内が続いています。 今日は9月5日・6日の2日間、駒ヶ根市で開催される「第2回 駒ヶ根もみじクラフト」出展の案内です。 楽風での展示会が終了した週の週末になりますので、ちょっとイベント続きになってしまいますが、おそらくかなり残暑が残っているであろう浦和から、暑さが和らいでいると思われる駒ヶ根への移動ですから、期待が持てます。 この6月6日・7日には、同じ会場で「クラフティア杜の市」が開催され、お天気にも恵まれて大勢の来場者で賑わっていたようです。
駒ヶ根というと、何年か前に紅葉を見に行った時の事を思い出さずにはいられません。 前泊した宿を朝4時ごろ出発して、4時30分頃には駒ケ岳へ登るロープウェー駅行きのバス停付近の駐車場についたのですが、既にバス停には長蛇の列。 3時間以上待ってバスに乗り、ロープウェー駅に着くと、ここも長蛇の列。 結局山頂に着いたのはお昼頃という、7時間以上の行程を経験したのでした。 でも、ロープウェーの窓に広がる全山紅葉、頂上からのこれまた全山紅葉の景色は忘れられないほどの見事さでした。 今回は、紅葉は楽しめませんが麓の駒が池周辺の会場で、クラフトの景色を楽しんでくださいな。

2009年6月8日月曜日

たおやかな暮らしの木工展を開催します。






楽風
築100年のお茶屋さんの納屋を生かし
た日本茶カフェ・ギャラリー

                           2Fギャラリー
                昔の職人さんの手斧鉋の跡が残る、力強い天井の梁

8月27日から9月1日までの6日間、埼玉県さいたま市浦和区にある、日本茶カフェ・ギャラリー 楽風(らふ)で、神田小川町で工房を開いているカーペントリーさと森の里森さんと、福島県の南会津で工房を開いている木耕家の芳賀さんを交えた3人の木工家でグループ展を開催することになりました。 (ちなみに8月28日は僕の誕生日です。 あまり関係ありませんね。) 築100年のお茶屋さんの納屋を利用した、とても雰囲気のいいギャラリーです。 木立の茂る庭で木工ワークショップをやったりと、ミニミニクラフトフェアのような楽しい展示会にする予定です。 木工作品といっても、3人寄ると全くというほどではないにしろ、かなり個性の異なる作品が集まるもんだなと、先日作品の集合写真を撮影した時におもいました。 あと3ヶ月ほどで、どんな作品が出てくるのか、僕も楽しみにしています。 是非脚を運んでみてください。 







2009年6月3日水曜日

ヘ音シリーズ その2 ”ヘ音ブックエンド 時計付”



ヘ音記号のフォルム(または蕨手)でまだ遊んでいます。 時計付のブックエンドです。 ブックエンドに時計が必要かどうかはさておいて、アンティーク風に手になじむような”すり減らし加工”で、なんかいい感じに仕上がっています。 ちなみに、ブックエンドに立てている本は、Tauton Pressから出版されている木工関係の専門書です。 写真が多く、加工方法も詳細に説明されているので、僕にとってはバイブル的な本です。

2009年6月1日月曜日

花の季節

見ごろの菖蒲

昨日、8月に開催予定の展示会案内状やポスターに使うための製品写真を撮りに、相模原北公園へ行ってきました。 朝8時開園でしたが、もう既に駐車場には車が10数台、カメラを担いだサンデー・カメラマンが20人前後園内を歩いていました。 ちょうど菖蒲とバラが見ごろだったんです。 製品写真を撮る予定時間まで、僕もカメラを抱えて俄かサンデー・カメラマンとなり、花の写真を撮ってみました。

あざやかなバラ

普段ファインダーには、タモ、楢、チーク、ブナといった木の表情が写るのですが、基本的には木肌の色と着色した茶色系の色がほとんどです。 こうして、あざやかなピンクや紫の色もいいもんです。 花は、やっぱりきれいだ。 と実感した日でした。