2008年11月3日月曜日

Design Tide Tokyo 2008

昨日は友人のMさんに誘われて、六本木のミッドタウンをメイン会場として開催されていた、Design Tide Tokyo 2008 へ脚を運びました。 六本木といえば、以前はもっぱら日が暮れてネオンの色が鮮やかな時間に脚を運び、街のイメージもクラブ、ライブハウス、食事といった言葉に形容されていたように思うのですが。 昨年からはミッドタウンや新国立美術館のオープンに伴って、”アート”や”デザイン”といった言葉がふさわしい街になってきたようです。 今年で4回目とのことだが、外苑で開催されているデザイナーズ・ウィークよりは、混雑していないのではないかという軽い気持で、来てみたのですが.....。
ガラリエ1Fの入り口(公園側)を入ったところに、いきなりありました。 そう、倉俣史朗のあの作品が。 

これです。 ”How high the moon"。 エキスパンド・メタルを使った、フレームのない構造のソファ。 雑誌で目にしたことはあっても、本物を見るのは初めて。 他にも、岡本太郎作のソファや、柳宋理のバタフライチェアやアームチェア、隈研吾のアクリルのテーブルなどが並べられ、これらがオークションの対象となっていました。
ちなみに、”How high the moon"の入札価格帯は、なんと5,000,000~7,000,000となっていました。 隣で見ていた人が”一桁違うんじゃない”とつぶやいていましたが、倉俣史郎のアクリルの椅子”Miss Branche"が20年前に¥2,000,000だったことを考えると、そんな値段になってしまうのかと、妙に納得したりもするのだが。 いずれにしても、It's mine・イッツマインで制作している無垢の木の家具とは同じ次元で考えることはしないほうがいい、いやそんなおこがましいことは言えない思いを強くした作品でした。 イヤー、いいものを見せてもらった。

会場に出展しているデザイナーは、総じて若い世代の人たちが多く、意欲的な作品を展示していました。 その中で、先ほどの倉俣史朗のアクリルの椅子”Miss Branche"をイメージさせる作品を見つけました。 フランスのエマニュエル・ムホーさんの作品で”stick chair".

もう東京に10年以上住んでいるそうで、日本語がペラペラなチャーミングなお嬢さんでした。 ”ちゃんと座れて、¥3,000,000”になるといいな、とおっしゃってました。

どうも今日は、金銭感覚麻痺というか物の値段が超インフレ状態という感じでした。

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