2008年11月16日日曜日

椅子・Chairを作る

今日は、It's mineでの椅子作りのプロセスをちょっと紹介します。 家具の中でも、人間の体に直接触れる椅子は、無垢の木の感触をもっとも楽しむことができます。 別の見方をすれば、アームチェアであれば肘掛や、腰や背中が接する背板部分、お尻が接する座板は、体にフィットするような曲線や、滑らかな手触りを実現しなければ、座り心地の良い椅子とは言えないということです。 
椅子作りのプロセスは、
①座板の板剥ぎ
②座ぐり
③前後脚、前後横貫などのパーツ加工
④背板の加工
⑤組み立て
⑥仕上げ

といった工程です。


   座板の板剥ぎ           座ぐりの道具

座板の板剥ぎは、ビスケット・ジョイントという方法で、板の反りが出ないように木裏・木表の組み合わせに注意しながら、クランプや、反り防止バーを使って接着します。

板剥ぎが完了すると、次は座ぐりという作業をします。 これは、座板にお尻のカーブに沿うような曲線を、四方反りカンナ、インシェーブ(Inshave)、ドローナイフといった道具を使って、かなりアナログな作業で切削します。



途中何度も曲線を確かめながら、切削していきます。 これが結構時間がかかるんです。



前後脚、前後横貫などのパーツ加工は、テーブルソーや、バンドソー、角のみなどの機械を使用します。 材を直角に加工するだけならそんなに難しい作業ではないのですが、角度をつける加工なんかには、いろいろなジグと呼ばれる、機械加工を補助する道具を使って作業をします。 こういった、ジグについては別途ご紹介します。



パーツ加工が終了すると、仮組みをして接合部などの細かな調整をして、面取り、サンディング、仕上げの工程へと進んでいきます。
仕上げについては、これも別途ご紹介したいと思います。

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