2008年11月22日土曜日

国際木工機械展・インテリア総合見本市

飯能の家具工房で木工修行中の島ちゃんに誘われて、ビッグサイトで、開催された国際木工機械展とインテリア総合見本市へ行ってきました。  
 
木工機械展では、各社大型のNCルーターや、レーザー加工機の展示が目立つ中、Sawstop社のテーブルソーがありました。 このテーブルソーは、非常に安全面に優れたマシンで、人の指がテーブルソーの刃に触れた瞬間にブレードが止まるという優れものです。 衝撃的なデモ動画(http://www.sawstop.com)を見てみてください。
一度ブレードが止まると、ブレーキユニットとブレードの交換が必要で、交換費用は約2万円。 指をなくすよりは安いとは、営業担当の方のコメントでした。 そうなんですよね木工業界では、テーブルソーや手押しカンナで指を1本落とした、4本落としたという事故の話をよく耳にします。 こういうマシンが広く普及すると、事故も防げるのでしょうが。 ちなみに、私の工房では、機械加工の際材料を直接手で触れないようにプッシュバー、プッシュブロック、フェザーボードといった道具を使って安全面に配慮しています。

ドイツのFestool社の新製品、バキューム・クランプ・システムも展示していました。 簡単に言うと、掃除機の吸引力で材を固定するということなんでしょうけど、その固定力がすごい。 任意の角度で固定でき、垂直固定状態で60Kg, 水平固定状態で100Kgの保持力だそうで、これならテーブル天板のエッジトリミングなんかの作業でも楽に使えそうです。 ルーター作業時に材を固定するクランプが邪魔になることがありますが、これならその心配もないんですよね。 ほしいなと思ったツールでした。

Festoolのバキューム・クランプ


インテリア総合見本市は、これまで開催されていた、国際家具見本市や、インテリア関連国際見本市、にっぽんらいふ などが一同に会した、「これを見れば日本の家具・インテリア業界がわかる」的な催しでした。 日本の代表的な家具産地(府中、大川、旭川、徳島etc)の共同ブース、有名家具メーカーの出展の中で、気になる展示がありました。

ひとつは、kitokiというブランドで、府中と大川の家具メーカー4社が産地を越えた提携でデザイナーズ家具を制作・販売しているブースです。 小泉 誠さんと関 洋さんという売れっ子の2名のデザインによる家具を、アメリカ広葉樹を使って制作しているそうです。 小泉さんといえば、これまでも古材をフィーチャーしたカギロイ・ブランドや、桜製作所の家具でもそのデザインが広く市場でも認知されている方ですが、さらにそのデザインが日本で広がる感じです。

kitokiブランドのテーブル

と思っていたら、別のブースでもデザインby小泉を発見しました。 miyakonjo productの製品です。 このブランドは、宮崎県都城地区の2社が共同で立ち上げたブランドで、やはり小泉 誠さんデザインの家具を制作・販売しているとのことです。

miyakonjo productのテーブル

トレンドとして、①複数の家具メーカーが共同でデザイナーズ・ブランドを立ち上げる。②小泉 誠さんデザインが結構多い。 の2点が見て取れます。 家具業界が厳しい状況にある中、こういった流れが広まっていくんでしょうかね。

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