2008年11月26日水曜日

トリプル・マイター・ジョイントとは?

It's mineでは、木組みの家具を作っているのですが、木と木を組み合わせる組み手・仕口にはいろいろな種類があって、要所要所で使い分ける必要があります。 代表的な組み手・仕口に、ホゾ組、蟻組があります。 また、ビスケットやダボといった木製パーツを使った木組みも組み手・仕口の一種と解釈してもいいでしょう。 そういった仕口の一種で、トリプル・マイター・ジョイント(三方留接ぎ)という組み手があります。 これは、加工部分にホゾとホゾ穴の2つの機能を持ったちょっと特殊な組み手・仕口です。
和家具の花代や、テーブルのコーナー部分、変わったところでは某音響メーカーのスピーカーが「総三方留接ぎ」で組まれているとか、見た目の格好良さと強度を併せ持った組み手です。

トリプル・マイター・ジョイントの加工部分

このトリプル・マイター・ジョイントの加工プロセスを紹介します。



所定のサイズに加工した角材に、基準面となる45度のカットをスライド丸のこで加工します。




次に、テーブルソーでホゾ部分のカット加工をします。




ホゾ穴を角のみで加工して、余分な部分をスライド丸のこでカットします。




さらに、45度の留加工部分をスライド丸のこでカットすると、右上のような仕口に加工されます。



ホゾのサイズ調整をバンドソーで加工して、出来上がりです。 同じ加工を、コーナーを構成する3本の角材に行います。



加工が終わった角材を3本組み合わせます。




トリプル・マイター・ジョイントの完成です。 きれいな仕口ですね。

この組み手・仕口を使って、どんな作品ができるか楽しみです。

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