2009年3月25日水曜日

Sちゃん 安らかに

約6ヶ月ほど闘病していた、Sちゃんが一昨日帰らぬ人となってしまいました。 昨日はお通夜、今日は告別式と、つい一週間ほど前には想像もできないような状況となってしまいました。 まだ、幼い子供たちを残して、さぞ無念であったろうと、さぞ悔しかっただろうと思わずにはいられませんでした。
書斎デスクの納品は、僕が君のところへ行くまで待っててくれ。 あと50年なんか、あっという間だから。

2009年3月23日月曜日

Arts and Craft in Ueno

役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。 -ウィリアム・モリス


   上野公園の桜          

桜の開花とともに、花見の準備が始まった上野の森で開催されている、「アーツ&クラフツ展」に行ってきました。
19世紀後半にイギリスで興ったデザイン運動「アーツ&クラフツ」を、ウィリアム・モリスを中心とするイギリスや、民芸運動が花開いた日本の作品、家具、テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍やグラフィック・デザインなどが展示され、一連の流れをザーと見ることができました。
どれを見ても今日のインテリアの原点のような作品が多く、その影響力の大きさを感じぜずにはいられませんでした。 人間国宝の黒田辰秋の作品も、椅子、李朝箪笥などの有名な作品ジャンルの他、螺鈿細工の小箱などの小物作品があり、こんなのも作ってたんだと、新鮮な驚きがありました。


      人間彫刻       100円ゲットでガッツポーズ

美術館の中庭では、全身白尽くめ「人間彫刻」のパフォーマーがいて、ジーと同じポーズを続け、100円のおひねりで、ガッツポーズ、さらにおひねりが多くなると、顔の表情を豊かに変えるというパフォーマンスをしていました。 おばさんグループに、やたら受けてましたね。 

2009年3月19日木曜日

木工教室 課題制作 フィニッシュ

あられ組み加工と、ボックスの組み立てが終わったところで、引き出しの制作に入ります。 引き出しの部材には、あらかじめ底板の溝加工と、包み打ちつけという仕口の胴付部分の加工、取手の穴加工がされているので、比較的簡単に組み立てができるようになってます。



出来上がった、抽斗に取っ手を付け、蓋部分に丁番金具を仮留めして、木地完成となります。



木地完成後は、サンディングをして、オイル・フィニッシュとなります。 金具の種類や、仕上げによって雰囲気がかなり変わりますが、課題サンプルとしてはアンティーク調にしてみました。
ここまで、のべ12時間30分の制作時間でした。 



2009年3月17日火曜日

Sちゃんのお見舞い

昨日は、広尾の日○医療センターへ、アミロイド・シスという難病と戦っているSちゃんのお見舞いに行ってきました。 抗がん剤治療がかなり大変らしく、先月末ごろからは自分で立って歩けない状態になったそうです。 大部屋から個室へ移り、本人は精神的にはホットしているということでした。 お見舞いの品に何を持っていくか迷ったのですが、結局お菓子に落ち着いて持っていったのですが、案の定ジャンクフードが食べたい、特にたこ焼き、と言われ、明日見舞いに行く予定の友人にその旨お願いすることになりました。
そうなんですよね、入院生活が長くなると、普段何気なく口にしていたジャンク系の食べ物が恋しくなるんですよね。 失敗しました。 あと、温泉に行きたいなとしみじみと言うもんですから、来月もう少し暖かくなったら、増富ラジウム温泉へ行こうということになりました。 いいらしんです、ガン治療には。
Sちゃんガンバレ。 もう少ししたら、温泉&ジャンク・フード三昧が君を待っている。

2009年3月16日月曜日

木工教室 課題制作

あられ組み加工の終わった部材と上部トレイの底板を、木工ボンドを塗ってクランプで固定します。



接着が完了するまでの間、上部トレイの蓋の部材と、台輪部材にルーターを使用してモールディング加工をします。 今回はロマンオジーという、どこか沖縄にいるオジーのような名前のビットで加工しました。 ここの加工は、ロマンオジーの他、ボーズオバーやギンナンニーニー、ヒョウタンネーネーといったビットで個性を発揮できる部分です。



ルーター加工は、ルーター・テーブルを使用するので、手持ちに比較して安全に加工できます。

2009年3月10日火曜日

木工教室 課題キット

木工教室の今期の課題は、「アンティーク調抽斗ボックス」となりました。 週一回3時間受講のパターンの方で、4回(1ヶ月)で作品を完成させるという目標で、課題を決めました。 


課題キットの材料(抽斗の材料が写っていません)と、使用する手工具。
これらの材料を、前回紹介したフィンガー・ジョイント・ボックスを使ってあられ組みの加工をすると、したの写真のような状態になります。



あられ組み加工が終わったら、次は組み立てです。

2009年3月5日木曜日

あられ組みの冶具

サラリーマン時代は、隣近所に気を使いながらベランダ木工をしていました。 手工具のほか、トリマー、ジグソーなどの電動工具を駆使して、本棚やクローゼット、スパイスラックなんかを作ってましたっけ。 その当時は、技術も未熟であられ組みも5枚あられの大雑把な仕口で、隙間だらけのガタガタでした。
まあそんな経験もあって、 木工教室にこられる木工初心者の方にも、安全な手工具を使い、プロ並みのあられ組みの作品を作っていただけるよう開発(ちょっと大げさですね。)したのがあられ組みの冶具、フィンガー・ジョイント・ボックスです。 あられ組みは英語ではフィンガー・ジョイントと申します。


    マイターボックス          フィンガー・ジョイント・ボックス 

工房では、あられ組みは、ルーターまたはテーブルソーを使って仕口を加工しますが、教室の生徒さんには危険ですので、手工具で加工していただきます。 上の写真の左がよく見るマイター・ボックスといって、のこぎりで角材の横切りや留(45度)切りに使用する冶具です。 右の写真が、イッツマイン特製フィンガー・ジョイント・ボックスで、これを使えば木工初心者でもきれいなあられ組み加工ができるという優れものです。



材料を縦方向に固定して、ファインがー・ジョイント・ボックスを材料の上部に固定して、胴付のこで加工します。 のこ引き加工の後は、残った部分をノミで落として、あられ組みの完成です。



どうです、まあまあのできでしょう。